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ヨドシロヘリハンミョウ

​​淀白縁斑猫

Callytron inspecularis (W. Horn)

概要

体長:9-12mm.岩礁帯で見られるシロヘリハンミョウとよく似るが,この種は河口部のヨシ原に生息する.「ヨド」は,基産地である淀川(大阪府)からだが,大阪府では現在絶滅.幼虫は体内時計を持っており,潮が満ちる前に巣孔の入り口を塞ぐ事で水の侵入を防ぐ.

分類・形態

​体長:9-12mm

分布

国内:本州(瀬戸内海沿岸)・四国・九州・種子島

国外:朝鮮半島・中国・台湾

​レッドリスト等

・環境省:絶滅危惧II類VU

・大阪府:絶滅

・和歌山県・兵庫県・香川県・徳島県・高知県・山口県・福岡県・大分県・長崎県・熊本県・鹿児島県:絶滅危惧I類

生態

​河口域の砂泥地のヨシ原などで見られる.幼虫の巣孔は満潮時には水没してしまうような場所にあるが,満潮前には自ら巣穴の入り口を土で塞ぐことで水の侵入を防いでいる1.この巣孔を塞ぐタイミングは体内時計によるものであることが実験的に示されている2.

引用文献

​​1桃下(1999)冠水するヨドシロヘリハンミョウの巣穴と幼虫の行動について(1). 昆虫と自然 34(3): 35-38.

2Satoh A., Momoshita H. & Hori M. (2006) Circatidal rhythmic behaviour in the coastal tiger beetle Callytron inspecularis in Japan. Biological Rhythm Research, 37: 147-155.

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